TOMO's GUITAR BLOG

JAZZ/ROCK/FUNK/ギターの練習記録

【JAZZ GUITAR PRACTICE】

☝実践している練習・気になっていることをメモ、発信していきます☝

感覚を理論で支える

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感覚派?or理論派?


 こんにちは。TOMOです。
よく「感覚派?or理論派?」なんて話があります。この音はジャジーでかっこいい!な人。はたまた、ここは9thだからドリアン感がでる!な人。様々いらっしゃると思います。私は元々感覚派だと思っています。ギタリストにありがちな形ありきでスケールやフレーズを覚え、音名はわからないけれど指の記憶を頼りに心に思った音を奇跡的なヒット率で当ててなんとか弾く。私のギター人生の大半はそうしてギターソロを弾いてきました。
 しかし、ジャズを感覚だけで弾くのは限界があります。私は「感覚を理論で支える」ことを意識しています。実際にプロの方、特にジャズを演奏される方は感覚も頭脳もどちらも、バランスよく使い分けているorうまくブレンドしていると思います。音を選ぶ歌心と理論的な根拠、2つの軸でアドリブを支えているように感じます。

 

私のアドリブの入り口

 かくいう私は感覚に大きく偏っていました。Eric Crapton・Queen・Charなどを聴き、ロックギターにのめりこみました。なのでもちろんアドリブの入り口は、ペンタトニックスケールを弾きまくることでした。父から譲りうけた山本恭司さん著の教本、その名も「山本恭司奏法」を読み漁り、中学生にしてかつてないほどに頭をフル回転させて何とかマイナーペンタを覚えました。音源を聴くうちに、なんかよく同じ音を使っていて、それがペンタに当てはまっているこに気が付きました。
 というように、かなり泥臭く感覚的なアプローチで私はアドリブ入り口をくぐるわけです。こうして、指の記憶を頼りに心で感じるままにかっこよくギターを鳴らし続ける楽しさを覚えていきました。

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中学時代の愛読書?「山本恭司奏法」

ジャズで思い知った理論的なバックボーンのあるソロ

 ジャズでは、単音でもコードの響きを表現する必要があります。ここで「コードトーン」が登場します。私はギタリストがペンタを好むのはその形が弾きやすい事が大きく、弾きやすいポジションでいわゆるロックなフレーズを感覚的に弾くことがある意味正解であると思っています。しかしコードトーンは比較的弾きづらいです。ペンタのように感覚的に弾くというより、音を外さないように慎重に音を選ぶ印象です。私はここで初めて理論的なバックボーンで音を選ぶ体験をしました。

 

理論を感覚に昇華する

 ただ、歌うように音を選ぶには、ただ音を外さないための理論ではなく、このような響きを得たいと思う感覚が大切になってきます。理論を理論としてではなく、理論を感覚として昇華する必要があります。どんなに難しいアウトするためのスケールやリハモニゼーションも感覚に昇華して初めて自然なインプロとして演奏することができます。こうすることで表現の幅が広げることができます。そうでなければインプロではないし、バンド全体としてどこか不自然なものになってしまいます。

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理論を感覚に昇華する

 

 

感覚を理論のバックボーンで支える

 私が思う最強のインプロは感覚的に頭でなった音をそのまま弾いて素晴らしい演奏になることです。ただ、裏付けのない音はただのデタラメであるとも思っています。弾いた音を選んだ理由を説明できるようにしたいです。
 また、理論に演奏が助けられることも多くあります。マンネリ化を防ぎたい思ったときに、新しい理論ベースの技を敢えて選ぶことで新しい響きを得ることができます。

まとめ

 さて、長々私の思うインプロについて語ってきました。現実的なジャズの練習に落とし込んで考えると、

  1. コードトーン・スケール・フレーズの響きをしっかりとインプットする
  2. 自分の出したい音を理論の裏付けの元でアウトプットする
  3. いろんな理論を感覚に落とし込み表現の幅を広げる
  4. 理論を感覚に落とし込んで初めてインプロができる

という感じでしょうか。最近感じていることを書き連ねたらこんなに長くなってしまいました。私はこれを念頭に置いて、引き続きコードトーンの基礎練習や曲のインプットを続けていきます。ブログのほかYoutubeTwitterにもアップしていきます!

ご覧いただきましたありがとうございました!

 

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Nelson Veras - 「NELSON VERAS」

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今年5月に待望の初来日を迎えるブラジル人ギタリストのネルソン・ベラス。彼を知ったのはつい最近で、彼の作品を聴くのは今作が初である。
ナイロン弦を爪弾くスタイルであるが、その内容はコンテンポラリー。リズミックなアプローチで緊張感溢れるインプロを聴かせてくれる。彼の十八番とも言えるドラムとのデュオは、正にリズムの応酬で圧巻である。

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穏やかでメロディアスな曲では、曲のイメージを大事にしつつもアクセントに早いパッセージを上手く含ませている。

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本作はタイトルのように、いわば彼の自己紹介といったところであろうか。彼の様々な一面を満遍なく楽しむことができる。

冒頭の「Rascunho」は嵐の前の静けさのような穏やかで緊張感のある小曲。アルバムの始まりを感じさせる。

「How deep is the ocean」のドラムとのデュオは正に圧巻。卓越した技術・リズミカルで緊張感溢れる演奏が堪能できる。とはいえ音が自然に溢れ出してくる彼のインプロは、テクニカル面より芸術性が際立っている。

「Francisca I」ではギターとフルートが絶妙に絡み合い、二人で呼吸をしているかのよう。フルートを吹く際に声を出す事でフルートとハモるという奏法も面白い。

「E lucevan e stelle」ルチアーノ・パヴァロッティ作のクラシックである。彼のアレンジで全く新しい雰囲気に仕上がっている。女性ボーカルが力強く、切なく歌い上げていて非常に美しい。

Wayne Shoterのナンバー、Ana Maria」ではソロギターを聴くことができる。ネルソンのセンスで原曲とは全く異なる美しさを感じとれた。

 

また、アルバムを通してベースレスである事も特徴的である。各楽器が作りあげる空間をより楽しむことができる。演奏技術、インプロビゼーション、ブラジル音楽をベースとした作編曲。彼の様々な才能を感じることができる作品である。

 

NELSON VERAS(g),MALIK MEZZADRI(fl,vo),STEPHANE GALLAND(ds),HARMEN FRAANJE(org,fender rohdes)

 

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ジャズスタンダードは3Stepで覚える!

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ジャズのセッションでは、50s. 60s. の歌謡曲などがジャズスタンダードとして良く演奏されます。これらの曲はリアルブックやジャズスタンダードバイブルなどの曲集にまとめられており、セッションの際には見ながら演奏する事が出来ます。

しかし、譜面を見ながら演奏するというのは、インプロの上ではあまり好ましくありません。良く演奏されるものであれば、暗記しておき、かつ頭で考えずとも自然と音を選べるような状態にしておく必要があります。

ここで、ジャズギターを始めた人の多くがつまずくポイントです!

黒本がないと演奏できない、、、一体どうやって覚えれば良いのだろう、、、

私もこの悩みに直面しています。そこで考えた方法、それがジャズスタンダードは3Stepで覚えるです!

まずは、この動画をご覧ください。

 

 

ご覧頂けましたでしょうか?このように

①ソロギターでテーマとコードを覚える!

②コードトーンを弾き、ポジションの把握とコードの響きを覚える!

③コードトーンのみで自由にソロを弾く!

という3Stepでジャズスタンダードを覚えていきます。特に②番はとても重要です。ここではこれまで暗記したものをコードトーンの響きとして覚える事でコード進行に合わせて音を選んでいく感覚を身に付けることができます。逆に言えば、ここで正しくコードトーンを把握し、響きを感じることができていなければメロディックに歌うようなインプロは難しいでしょう。

 

また、人それぞれ音の感じ方も異なるかと思います。実際のレッスンでは、皆さんの感性それぞれに合ったお手伝いが出来ればと思っています。一緒に頑張って行きましょう!是非レッスンのページもご覧頂ければと思います。

tomo-s-guitar-school.webnode.jp